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2018年1月9日
鑑定士:碧令翠(048)

2018年「戊戌」・・・・ 時代を観る

<明治維新から150年を迎えて>

明治改元(1868年=戊辰)から、150年…世界史に類を見ない発展と変化を成し遂げた日本国は(1853年=壬丑)の黒船来航から始まった外圧により260年の鎖国を解き、幕藩体制を自ら崩壊させ、近代国家への道を突き進みました。西欧諸国が500年で成し遂げた事を日本は20年余りで終えたのです。…一方隣国清王朝の光緒帝は、明治維新に範を取り「戊戌の変法」を、1898年に掲げ、大政治改革に取り組もうとしましたが、旧体制を変えられず大国の崩壊は 1911年の辛亥革命を待つ事になりました。そして 世界は今、再び静かに次のステージに移行しようとしています。150年前との違いは内から外に向かうグローバリズム時代から、外から内へのローカリズム〜ナショナリズム〜そしてインバウンドへと変化したと言う事です。

<戊戌の年を振り返れば……>

今から120年前の1898年の日本は、大隈重信が 立憲改進党を創立し、始めて政党内閣が、我が国に誕生しました。米国においてはハワイの併合や スペイン艦隊の撃破などを経て、キューバ近海の制海権を獲得しました。そして60年前の1958年の戊戌では、岸内閣の元 岩戸景気と言われた 好景気時代の入り口で日本はその後、大消費時代へと突き進みました。又米国は人類初の人工衛星を打ち上げ、冷戦構造下の宇宙開発競争は、1975年迄、軍拡と共に ロシア崩壊(1991年)へと繋がっていきました。

<運命周期の12年前には ⁇>

2006年(丙戌=充実)…世界人口は65億を突破し、トヨタが世界2位を獲得…地デジで世間は大騒ぎして、小泉政権から安倍内閣に変わりましたが、忘れもしない 2007年(丁亥=背信)…米国発の住宅バブル崩壊(サブプライムローン危機)から2008(戊子=令)…リーマンショック、2009年(己丑=精算)世界的株価の暴落による、急激な円高進行で 企業の業績は大打撃を受けました。グローバル時代に、対岸の火事などありません…「戌」とは蔵であり、防衛…そして備えです。未の大運=裏鬼門……大変革期…備えあれば憂いなし。



 
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