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2017年11月2日
鑑定士:碧令翠(047)

時代を観る「リアルなSFの世界へ」

時代を観る「リアルなSFの世界へ」

<AI(人口知能)…IOT(モノのインターネット)…BI(最低限所得補償)>

先だって 新作映画「ブレード ランナー2049」を観て来ました。35年前の続編です。「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」・・・SF映画の名作ですが、35年前には お伽話と言われた、フィクションが、現実の様相を見せ始めた昨今・・・貴方の目線は・・・?

2045年はシンギュラリティー(技術的特異点)=(人口知能が人間を超える)と言われていますが、人間を超えた超越的知能を有する人間型ロボットが、アンドロイド=レプリカントです。物語の中では、荒廃した地球から健常な人類は他の惑星に移住し、地球は合成食料の生産と人間の為に働く人造人間の製造基地になります。与えられた寿命20年を超え命を永らえた、旧型人造人間の駆逐を新型人造人間が行うというストーリーです。旧型人造人間は、人類の予想に反して「心」を持ってしまい、密かに人類に対し 反乱を目論み、新型人造人間は「魂」を持ってしまい、人類よりも進化してしまうのです。

<労働の対価で 生きる時代の終焉…ベーシックインカムの実験開始>

働き甲斐=生き甲斐・・・明日への希望と自己実現、延々と人類は一本の道を歩いて来ました。この価値観・・・いえ 生きる本能が退化するのでしょうか?・・・又は 退化すると言う「進化」を遂げるのでしょうか?
2017年10月・・・我が国のメガバンク3社が、2025年時点の営業赤字化を スーパーコンピュータの計算で弾き出し、大リストラ・・・支店閉鎖を打ち出しました。銀行業務の大半は事務的作業です。現在の銀行業務は、金利による利益の確保がままならず、仲介手数料(金融商品の売買)が主な収益です。尚更 店舗は要らず 口座間移動もインターネットで済む時代ですから、大手都銀は大リストラ・・・地銀は統合、閉鎖へと急速に向かうでしょう。ここ10〜20年で、現在の職業の50%〜60%は無くなると言われています。つまり今の小学生が社会人になる頃憧れの職業が存在しているかわからないのです。最近では サービス業や販売業の店舗で、アイパッドやペッパー君が珍しくは無くなりました。医者よりも正確に判断できる、診断ロボットや手術ロボット〜買い物から娯楽まで スマホで可能です。
世の中の成長が終わり、若者の所有欲は 低迷し、衣服も安価な物から更に、レンタル・・・
19世紀の産業革命から、現在第4次産業革命・・・インターネットと人の融合時代です。BIベーシックインカム=就労や資産の有無に関わらず、全ての個人に対して 生活に最低限必要な所得を無条件に給付すると言う社会政策の構想・・・世界各地で、始まりました。令翠学で予測する、2045年は「六令時代」の大運「酉の大運の丑年」・・・ブレードランナーの最後に新型人造人間レプリカントが「大いなる目的の為に失う命は崇高だ」・・・そうつぶやき
命を終えます。人類は人造人間を作る事が可能ですが、人知を超える先を想像できますか?



 
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