< 前へ 次へ >
先頭へ
 

2016年8月24日
鑑定士:碧令翠(043)

時代を観る 「竹の春」…熱狂の夏の終焉


<季節は廻り夏から秋へ…>

オリンピックもサンバのリズムと共に去り、蝉の声も遠のく秋の日暮れに、 溜め息の今日この頃 ですが、 暗い話は 横に置き、希望の話をしてみましょう。旧暦8月(葉月)は新暦の8月下旬から10月上旬に当たります。……この時期を迎えた「竹」は、春から夏に蓄えた養分で、葉を青々と茂らせることから秋は「竹の春」と呼ばれています。周りが春の季節は竹は秋 周りが秋の時期は竹は春。俳句では秋は「竹の春」と呼ばれる季語です。竹の語源は 生長が早く”長生う(たけおう)”又成長が猛々(たけだけ)しい…からだと言われています。「竹取物語」のかぐや姫の成長も竹と同じく、筍が竹になる生長速度と同じ3ヶ月です。昼も夜も生長しその栄養は、地下茎に蓄えられます。竹は日本の象徴であり、我が国そのものです。…見えない地下茎で しっかり連携し したたかに粘り抜く。



<日本のリベンジとなるか? 六令時代(帰蔵易)>

戦後71年を迎え、1950年から始まった世界の生長時代(春)は、2009年で終焉しましたが、リーマンショックの前と後の様相はそのものズバリであり、残り5〜6年の淘汰期間の後 訪れる形成時代の到来は日本にとって、本当の「春の生長」と言えるはずなのです。戦後蓄えた 技能・技術は、世界を席巻しその信用度の高さは、他に類を見ません。生長時代に得た蓄積の養分は まさに「春の生長」=「秋」を迎えようとしています。「インダストリー4C」「ITやAI」どこを取っても世界を牽引する能力は蓄えました…蓄え無くして、投資は成らず、秋の実りを手にする者は 春の努力を怠らない者にこそ、訪れる……グローバル時代の終焉は、世界のパワーバランスに新しい風を吹かせる国が真のリーダーとなるはずです。……願うなら スピード力を上げ、チャンスに乗り遅れないでもらいたい…秋の日暮れはつるべ落としですから……そして秋の収穫が得られなければ、二度と蔵に入れる物は無いのです。



 
< 前へ 次へ >
先頭へ