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2014年2月17日
鑑定士:碧令翠(028)

女性の時代を観る…「科学で分析する母性とは」…Part2

オリンピックで、メダルを獲得した選手が「亡き母に捧げたい」「今まで、母が居たから頑張れた」…過酷な状況下で、自分を支える事が出来たのは「母」…と口にしています。
それは、母親と言う「安全基地」がその人の、心の避難場所や最高の拠り所として存在して居る証しでしょう。
多感な思春期に、何度となく誘惑に遭いそうになっても、母親の顔がちらついて、思い止まったと多くの方が口にします。
「愛着は信頼の基地」…なのです。

<執着と愛着は違う!>

◎オキシトシン受容体の少ない親は、
  「子供の為より自分の為」が全て!!

(自己愛の強い母親)
●子供は自分の身代りで、自分の欲求を叶えるための手段
●自分が褒められる為に、子供を矯正する
●人生の主役の座を支える脇役が、その座を奪う
●自分が子供過ぎて、子供が嫌い

(潔癖で義務感の強い母親)
●理屈や正論物事の優劣で、子供を支配し、
  出来なければ見捨てる
●失敗や欠点を許さず、子供の良い部分に目を向けない


<連鎖する…不安定な母性>

統計によると、離婚した母親を持つ家庭の子供の離婚率は2倍であり、ADHDや発達障害児の子供達の70%は生まれつきの気質よりもむしろ、母親との乳幼児期の関係にあると言われています。
親子三代に渡る虐待の歴史を分析し、その根本原因に、母性の欠如を観る事がありました。
…又一方では、自殺願望の理由を母親に観る事もありました。
…これ程人の一生に「母性」が関係するのです。

この絆が、「陣痛の痛み」と言うスイッチでオンするのであれば、わずか1〜2年のオキシトシン受容体のできる間の「母子の時間」を奪う世の中…「女性の社会復帰」を早期に望む時代の未来は、けっして明るくないのです。
社会全体が働く女性を本当に応援するとは!?……経済優先時代のツケを我々はすでに払っており、その結果「無気力世代」や「アダルト・チルドレン」を世に送り出した今、本当の「女性の時代」…を考える時期なのです。
けして世に溢れている⚪︎⚪︎式英才教育が、子供達を育てる訳ではないのです。
端折る事の出来ない時間を「母子」で育まなければ、元も功もないということです。

 
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