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![]() 鑑定士:泉令翠(004) 未(ひつじ)の大運時代」は、資本主義社会の転換点 近代資本主義社会が、「未(ひつじ)の大運時代」で転換点を迎えている。 運命では、大運・年運ともに寅の1950年から続いた成長を前提条件とした資本主義社会が終わるとみるのが正しい。 もちろん、資本主義社会そのものがなくなるわけではない。 連山易時代(1950年〜2009年)から続いてきた、日米欧だけが国として豊かになった時代が終わるという意味である。 そして、今まで陽の目を見てこなかった国の中から、経済が強くなってくる新興国など日米欧に台頭してくるものが出てくるだろう。 ただし、ここ最近になり急に成長が消滅した訳ではない。 先進諸国が主導する成長経済は、1974年(大運:辰、年運:寅)から「終わり」が始まっていたのである。 その根拠に、自動車や生活耐久財に使用する鉄の量を表す「1人あたりの鉄の生産量」において、日米欧の先進諸国は1950年から右肩上がりに上昇し続けた事実がある。 ところが、1970年代にはその上昇も止まり現在までほぼ横ばいである。 さらに、世界の人口は現在も増え続けているが、人口増加率は、1970年代から減少しはじめている。 以上からも、1974年(寅年は地球前代の開拓・はじまりの年運)が地球全体の成熟化の始まりという論理が成り立つ。 ただ、その原因となった出来事は、1971年のニクソン・ショックである。ニクソン・ショックによって、アメリカは金本位制を放棄した。 同時に、ドルが金交換から解放されたまま基軸通貨としては残った。 これは何を意味するかと言えば、アメリカがドルを自由に印刷できることである。 この変化(変更)によって、世界経済の潮流も変わることになったことを付け加えておこう。 そもそも、未の大運の特徴は、「2極化・分離」である。 「未(ひつじ)の大運時代」は、あらゆる物事において差が出ることになる。 国、経済、人間において、格差が本格化する。 現在、ギリシャの財政問題が勃発している。 ギリシャは、国として干支の申に分類される。 ギリシャの他には、スペインとポルトガルの財政問題が懸念されているが、いずれも、国の干支は、酉である。 したがって、干支の申と酉は、金令星の運命体である。 欧州本体、アメリカも金令星の運命体に入る。 いよいよ、未の大運は、申・酉の時代の入り口とも言い換えることが出来る。 さらに、今まで栄えてきた国は、これからは衰退してゆく運命にある。 通貨ユーロの行方がいま懸念されているが、筆者の考えでは、紆余曲折はあるものの、ドルに台頭する第2の基軸通貨になる運命を持つ通貨がユーロだという認識である。 その理由は、長い時間を要することが前提になるが、世界唯一の基軸通貨ドルの影響力が下がる運命があることと、ユーロが誕生したのが1999年だからである。 通貨ユーロが誕生した1999年は、年運は卯で生長、大運は午で人気である。 以上から、通貨ユーロは、生長運の要素はあるものの、午の大運時代に誕生した通貨であるから、火令星の火が象徴するように、良きも悪しくも活気づいている運命を持つと言えるのではないだろうか。 今回のテーマにおいて、過去の歴史も参考に現代の資本主義社会の運命をフェイト・アナリストの視点から語ってみたが、私たち地球人は、有史以来、全く経験したことがない時代に入った事実を一日も早く認識するべきであろう。 |
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