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2018年12月20日
鑑定士:碧令翠(053)

<2019年 己亥…つちのとい・きがい から観える事>

『己』とは「紀」であり、定形ありて道筋を通すと言う意味を持ちます。又「忌」の文字が表すように、心を整えると理解されます。『亥』は「核」であり、百物収蔵・文化繁栄の統制(守り)ですから、合わせれば 「おのれを正し、心を整え、守れ」と言う事です。令翠学の運命周期では「2019年=背信年」にあたります。2010年から始まった「大運未」のいよいよクライマックスに突入します。心を整え 新時代の胎動を見逃さない事が、令翠学の真髄「幾を観る」極意と言えるでしょう。幾を観るとは…単に自分の勘に頼る事ではありません。自然の法則を学ぶ事であり…その為には歴史の検証が必須となります。


<歴史は繰り返される…冷戦のセオリー、 米中覇権の拮抗>

丑の大運(1938〜1949)=精算期=表鬼門は、歴史上類を見ない第二次世界大戦により、疲弊した大英帝国(ヨーロッパ)から覇権が米国(新大陸)に移行しました…寅の大運(1950〜1961)=開拓期を持って世界の覇者が変わったのですが、大戦後英国首相 チャーチルは、廃虚と化したヨーロッパがロシア(社会主義国)化される事を阻止するため、米国に被災国 欧州諸国への援助を求め、応じた米国が1946(戌) マーシャル・プラン(現在の価値で880億=9兆9300億)を投じて、ロシアのヨーロッパ支配を阻止しました。その結果大運巳(1986〜1997)=健康期の1991(未)のロシア崩壊まで、冷戦と言うバランスにより世界の均衡は保たれました。奇しくも未の大運(2010〜2021)=油断期=裏鬼門 2018(戌)72年後の11月に発表された、米国による 経済支援策=インド・太平洋諸国(政策名はまだ無い)への支援額は(700億ドル=7兆9000億円)であり、その内100億ドル(1兆円強)を日本が担い、更に 貿易協定TAGを米国と結んだ日本ですが…これは明らかに、次なる覇権を狙う中国の世界征服プラン「一帯一路」を阻止すべく錬られた「中国包囲網」策であり、中国の覇権を阻止し、バランスを取ろうとする政策に他なりません。


<迷走か?…はたまた戦略か?…漁夫の利は?>

表鬼門下と違うのは、武器の種類です。力から金…そして新しい戦略は、世界の全てを支配出来るデータの収奪=AI戦争です。経済戦争で負けたロシアは、どうやら米国側の様子(敵の敵は味方)…左手で米国と手を結び、右手で中国の経済支援(通貨スワップの保証)ダブルスタンダードを通す日本は、更にロシアへ経済支援……地政学的に避けられない日本の位置からみても米中の覇権争いに日本が巻き込まれ、グローバル社会に世界が翻弄されるのですが、中でも日本は世界の財布であり、そこそこの経済大国であるため内政よりも外政となる実情……腕が二本であっても、脚や頭を使わなければ、新時代に生き残れない事は間違いないのですが、内政に憂慮事項が多い事は 我らの知る所です。





 
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