< 前へ 次へ >
先頭へ
 

2019年5月29日
鑑定士:碧令翠(054)

文明と物明 転換の時代……(1)

<世界的に観られる“菜食ブーム=ビーガン”>

近年の世界的な食習慣、ビーガン・ベジタリアンの増加は、特に欧米の先進国で顕著ですが、その中でもアメリカにおいては2009年の時点でビーガン実践者はアメリカ全土で1%でしたが、2013年では2,5%…2017年には6%まで増加しています。人数としては2、000万人以上と言われていて、アメリカの菜食実践者の半数は35歳未満の若年層で国民の30%が野菜中心の生活をしています。又ドイツの全人口の約10%は菜食で、世界一ビーガンが住みやすい街のトップです。意識的に肉の摂取を控えた食生活(Low-meat diet)はもはや 世界共通の生活習慣の転換のみならず、意識改革レベルにキテイルという事です。
単なるトレンド以上のこの転換は、それぞれの国々が抱える健康上の深刻な問題が背景にありますが、その他の要因に 欧米諸国における環境問題に関する関心の高まり(土地・水の利用や温室効果ガスの問題)も忘れてはなりません。ここではミクロな視点ではなく、マクロな視点で、令翠学的に分析してみようと思います。

<陰陽理論からの考察>
人間(動物)は、植物に対して陽性です。……人間=陽性 植物=陰性
男性は女性に対して陽性です。………………男性=陽性 女性=陰性
西洋は東洋に比べて陰性です。………………西洋=陰性 東洋=陽性
欧米人は日本人に比べて陰性です。……………欧米人=陰性 日本人=陽性
(※陰性は陽性を、陽性は陰性を…求めバランスを取ろうとするのが自然の法則)

陰陽理論を時間軸で観てみると、現在は「陰・陰」世界は陰の極まり「極陰」を迎えています。陰極まれば〜陽に転じる…陽と言っても、正しくは「小陽から極陽」への入り口に向かっていると言う意味です。世界はグローバルという陰性の極致から徐々に小陽の世界へ、今から新たな 転換を迎えて行きます、拡大〜拡散〜分離の時代から 凝縮〜圧縮・統合の時代に向かっていると言う事です。より多く〜より広くから、より狭く〜より深くへの転換です。世界の流れは ナショナリズムという「内向き圧力」へ移行している事は、周知の事実です。イギリス・ドイツ.イタリア・フランス…ヨーロッパの主要な国々は。極右政党の代頭を否定出来ません。又世界をリードするアメリカにおいてもその様相は顕著です(アメリカファースト=内向き)…宇宙の法則(自然の法則)下において、必然の流れでしょう。そこで話を元に戻しますと、本来欧米人は陰性体質ですから、陽性の肉食型になるのは必然で、攻撃的で社会的・活発な行動を取ります…一方日本人は陽性体質ですから、古来より基本的には菜食で、防御的で心理的・精神的行動を取ります。グローバル時代から徐々に内向き時代へ移行して行く時代に置いて、菜食という陰性食傾向は、今しばらく続くとは思いますが、敗者復活のサバイバル時代に突入すれば、世界は陽性食へと移って行くと思われます。しかしそれは 過去の人類が経験のない…人工的(細胞培養の肉など)で、味ではなく カロリーや栄養などから化学合成された食品〜つまりは「餌」の様なモノになるでしょう。70億から100億の人口になれば、ソレを養う食料は地球上には無いのです。



 
< 前へ 次へ >
先頭へ