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2009年10月2日
鑑定士:泉令翠(001)

グローバルマネー時代のこれから

現代の運命を解読すれば、未(ひつじ)の大運で、格差社会や二極化時代の到来となる。また、二極化の源泉となるものはお金であり、世界は金融マネー時代の真っ只中の運命だともいえる。

この未(ひつじ)の大運は、大運と年運が同じく午(うま)に重なる2002年頃から、もう既に始まっており、2009年、丑の年からは、加速度的にありとあらゆるもので差がつく運命になる。

地球上で実際に起きた大きな出来事では、リーマン・ショックがある。
それは、2008年9月15日に米国の業界第4位の投資銀行リーマン・ブラザーズが破綻し、今回の世界金融危機の出発点となった。
これを期に、グローバルマネーは、地球上で今までとは異なる動きをするようになるだろう。
実は、このグローバルマネーは、運命分析の観点から、巳(ヘび)の大運から午(うま)の大運に変わる1995年から変化し始めていると考える。
そして、この年を起点とし、現代の金融経済が始まったと判断できるだろう。
実際に1995年にアメリカのビル・クリントン政権下で就任した、ロバート・ルービン財務長官は、「強いドルは国益」と発言し、ドル高政策をし始めた。
これによって世界中がドル買いをすることになり、アメリカへグローバルマネーが集中するように変わった。
しかし、今回の金融危機で世界各国はアメリカに対し、以前のように信認することはしないはずだ。
そうであれば、金融危機後のこれからの未(ひつじ)大運時代では、アメリカ一極主義ではなく、金融経済時代の後期で大きな転換期を迎えることになるだろう。
テレビや週刊誌の報道では、金融経済が終わるとか、マネーの時代に幕が下りるなど、マネー時代に対するバッシングは強く悲観論一色といえる。
しかし、運命を解読すれば、このような報道は間違いだと分かる。
これからの10年は、金融経済時代の後期にあたり、その後に来るシビアな形成時代の運命へ突入する前段階でもある。

以上の事実から、今後、金融経済はクライマックスを迎え、世界中のマネーは、金融マーケットに再び集まる。
ただし、それは、従来どおりアメリカではなく多極化するに違いないだろう。
また、これからも続くマネーの時代では、中流世帯層を減らし、さらに経済格差が広がる。
今後は、大企業に勤務しているから豊かな生活ができるという保障は無くなり、国民は、自分の大切なお金を運用するという知恵を身に付けるようになるはずである。日本人は、金融に対し小学生レベルの頭から、貯金と博打(ばくち)の考えしか持っていなかった。しかし、勤労所得の伸び悩みに加え、税金と社会保険料の負担増が続く厳しさに直面すれば、いくらなんでもお金を運用する必要性に気が付くだろう。
また、資産運用の概念は、大人の頭を持つ欧米人では元々の常識だったが、日本人では珍しく思われていたことだ。それに、今後の運命は西洋人のように大人の考え方ができるかどうかで大きく変わることになる。
ただし、お金を運用するためには、元となるお金や資産が無ければ始まらない。つまり、お金を持つ者は金融資産を殖やすチャンスに恵まれ、お金を持てない者は貯金が底をつき、いずれ借金で生活しなければならない現実が待っている。不動産で資産形成できる時代は銀行もお金を貸してくれたがそれは過去となった。
その代わり、現代は、金融資産で資産形成する時代であり、力を持つことになる。このように、本当の経済格差は持つ者と持たざる者の間で、これからが本番となる。アメリカ経済は2013年(巳の年運)米国の再開運から実体経済に活力が戻ってくる。しかし、それは、以前と同じようなものではないだろう。その前に、経済力を取り戻した他の国々はアメリカと別の行動をすることになる。すなわち、デカップリングである。
このような金融経済の後期で、日本は今後難しい舵取りを迫られることになるだろう。
いずれにせよ、12年後の形成時代を前に、個人も会社も資本を蓄えるべきである。

 
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