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2010年1月19日
鑑定士:泉令翠(003)

2010年から世界同時金融危機後の新時代が動き始める

新年あけましておめでとうございます。

2008年9月15日に米国発の世界同時金融危機が起こり、20世紀型の経済に一旦終止符がうたれた。
昨年の2009年は丑年の運命のとおり経済は停滞した。
しかし、その間に地球規模で調整および改革も同時に行われてきた。
今までは世界の経済や金融については、G7(主要7カ国財務相・中央銀行総裁会議)を開き、参加国であるアメリカ、フランス、イギリス、ドイツ、日本、カナダ、イタリアの主要な先進諸国で重要事項を決めていた。

アメリカの方を向き世界の経済が動いてきたのが20世紀の特徴である。
しかし、金融危機後は世界経済とグローバルマネーは先のG7参加国だけでは決められなくなり、世界経済・金融の重要事項の決定では、G20(20カ国財務相・中央銀行総裁会議)の役割が益々高くなり、中国やインドやブラジルをはじめとする新興国が注目され台頭してきた。

いわゆる、世界の多極化または無極化を意味している。
2010年寅年の運気は始動、開拓を意味する。
金融危機後に改革、準備、調整を行い決めてきたことが世界経済の中で動き始めることを示す。

2010年日本の運気は「背信」である。
この言葉のとおりに解釈すれば、日本の政治と経済は国民の期待を裏切ることになる。
2010年の新時代がはじまる寅の年運から特に日本で注目する点は、日本の国債リスクである。
日本は戦後の国家予算は、歳入と歳出の均衡予算が特徴であった。

しかし、1964年度(辰年、大運:卯)に国債発行額が1000億円を超え、次の年の65年度(巳年、大運:卯)に3000億円をとなり、今から12年前の1998年度(寅年、大運:午)には、34兆円の国債を発行している。

このように財政赤字を続け、国債を増発し続けた結果から現在の日本の「国の借金」が2009年9月末時点で864兆5226億円に達したと財務相が発表した。
日本のGDPが約500兆円とすると、対GDP比で170%を超えてしまっている。
財政赤字がひどいアメリカといえども「国の借金」は対GDPでは、約67%でイタリアでも、約117%と程度である。

日本の財務大臣は管直人(1946年10月10日生まれ 戌年うまれの水星)副総理が兼務することとなった。

今年の運気は「開拓」である。

これから就任するあいだ日本の財政運を握るキーパーソンになる。

筆者はこのまま財政再建せずに国債を刷り続ければ、日本の財政の第一次的な危機は、2016年になるのではいかと予想する。
この年は日本の運気は、「健康」(トラブル)となる。ただし、財政規律を守り再建できれば、この危機は避けられる。
しかし、このまま財政赤字がひどく続けば、本当に恐れる財政の危機は今から12年後の2022年〜2023年になるだろう。
この時期の日本の運気は「背信」、「令」と2010年と同じく冬期を迎えている。
大運も申の運命へ移り日本の大運から見た運気は「健康」(トラブル)の運命を持つことになる。

このような危機を避けるためにもこれからの10年間は日本の財政再建の本当の意味でカギを握ることになる。

このように運命分析鑑定士として、今年も政治経済、金融などに関連させ率直な意見を述べて行きたいと思います。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 
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